ご利用者ご家族やケアマネージャーの方へお伝えしたいこと

 私たちは「在宅生活期間を可能な限り引き延す」ことを目標としています。これには私自身の経験的な理由があります。施設入所になると面会制限や費用の問題が生じます。おそらくですが、物価高騰で今後も特別養護老人ホーム等の公的施設以外の費用は高騰して行きます。将来的には増加する介護保険料で公的な施設も費用の見直しが発生すると思われます。病院が運営する施設もありますが、それ以外の施設でも、緊急対応や医療対応をしっかり行ってくれるため、医療がある施設だからといって付加価値にはならない時代になりつつあります。どこの施設でも医療機関と提携しています。

 私たちの事業所の特徴としては、リハビリ自体は、作業療法士等の専門職が直接担当します。何らかの「お困りごと」に対して真剣に向き合った場合、10分程度では足りないので、2名体制で充分な内容が出来るように心がけています。例えば、女性の場合、高齢に伴い骨粗鬆症により骨密度の低下が発生します。その影響で、知らず知らずに腰や膝の疼痛や変形が助長されているケースもあります。腰の痛み、股関節の痛み、膝の痛み、肩の痛みなどは、特に、高齢になればなる程、悪化しがちです。腰が悪くて、整体やマッサージ(揉みほぐし等)を受けた結果、骨折したケースもあります。リハビリ専門職は、そういった骨密度(数値)や変形・それ以外の疾患などに対する医学的な学問や臨床を得た上で、病状や状況を考慮しながら可能な限り生活が楽になるようにする専門家です。そういう意味では、「誰に」「いつ」「どこで」「出来るだけ安価な費用」でサービスを受けるかが重要なポイントになると思われます。

 理学療法士との大きな違いの一つとして、作業療法士の場合は、認知症などの精神科領域も専門としています。私どものところにも物忘れや閉じこもり、徘徊等の認知症状に関する相談は多数あり、可能であれば事業所のほうで対応させて頂いています。ご利用者やご家族からは「こんなところがあるとは知らなかった」や「ここにもっと早く来れば良かった」といった声を頂いております。

 介護・看護の部門では、幅広い対応が出来るようにすることと、お困りごとに早く気付けるようにしています。特に当事業所の場合、看護職員が多いので色々な医療行為や早期発見が出来ます。昨今も早期発見で大事至らずに済んだ事例がありました。事業所内には重度な高齢者に関する看護の経験者、医療での経験者、皮膚科等様々な経験のある看護職員が在籍しておりますので安心してご利用頂けると思います。

 送迎は、新旧中津市や豊前市などにお伺いしています。宇佐市と中津市の境地域の幅広い範囲でご利用いただいております。ご利用時間は8:30~9:30の間にお迎えにお伺いし、16時以降、自宅にお送りさせて頂きます。それ以外での時間もご相談に応じて可能です。年齢層は50歳代から90歳代まで幅広く、60歳代や70歳代の方も多数ご利用されています。男女の比率は約半々で男性のご利用者が多いことに驚かれたこともあります。

 私たちは、ご本人はもちろんのこと、一緒に暮らされるご家族のご都合に合わせ、ベストな選択肢になるような仕組みと対応に心がけております。通所介護の介護保険自己負担額は概ねどこも同じです。皆さまにとって楽しくて、生活の一助にもなれるような事業所を目指して行きます。