いつもブログをご覧いただきありがとうございます。中津市「リハケアあるく」の岩﨑です。有益だと思う情報を勝手に皆さんにお伝えするだけのブログです。閲覧数が伸びているのが不思議です。
定期的にブログを更新している理由は未来のためです。昔、家族のために「未来への手紙」をNPO法人に託しました。そんな感じです。
大きくなった子供たちの背中を観るたびに助けられてばかりだなーと感じます。妻には感謝しかありません。
起業を考えていたのは昔から妻は知っていたので、そのときがきた時「やっと動くんやね」と言ってくれました。
話は変わりますが、この世界にいると多くの病気に触れますし、その残酷さも観ています。何があるか分からないことを身をもって経験してきた臨床家の一人でもあります。
だから大切な事は伝えもするし残しもします。
利益が多い、会社の規模を大きくするなんて野心は一切ありません。私にとって本当の価値はそこではありませんしそこに市場を見出しても私は後悔します。
プロとして自分で直接アプローチ出来ないものにあまり興味もありません。ある程度経過が観える位置なら責任を全うできる可能性も高まりますので考えもしますが。
とある麻雀漫画で「その欲目が最大の弱点だお前の」というセリフがありました。あと「勝てるときに勝っておく」というセリフもありましたね。
「欲目を出さずに勝てること」と言う意味はビジネスモデルも同じことを意味します。
昨今、「放課後デイや高齢者在宅事業、有料老人ホームなど」流行りのビジネスでも買い取りの相談が毎月メールで寄せられます。全国各地で実際に赤字になり、仕方なのない事業承継があとをたちません。
医療や福祉事業の7割近くは赤字経営です。銀行も融資や投資、追い金には慎重になっています。
負債額を観るとそこそあります。売りに出すのは経営者としては苦しい決断だと容易に察します。
中津市も今年度は放課後デイなどは予算化しないでしょう。増えすぎましたね。様子を観て来年度ですね。
そもそも行政も児童の預り型ビジネスを問題視しています。
私は参入しても乗り越えることが非常に厳しい壁があると判断しています。国もです。
放課後デイさんから、どの曜日でもいいから手伝いに来て欲しいと言われることもあります。当方は今の所お応えしておりません。これが参入壁の1歩目になります。
預かるだけならその制度もあり放課後デイでなくても良いのです。
さて、今回は「療法士の素質とは?」を「脳卒中の痙縮のリハビリテーション」を例にして説明させて頂きます。
私は偉そうに言えるほど経験も学歴ありませんが、一応、卒業時の全国の療法士達が受ける全国国家試験模試では全国1位でした。もう20年以上の前の療法士が黄金時代だった時の過去の栄光です(笑)
まだ作業療法士や理学療法士が少なく、「銀の卵・金の卵」なんて言われもてはやされていた時代です。卵はかえってみて金か銀、それ以下が分かるのに大げさな例えです。
ですが当時の医療機関は是が非でも手に入れたい職種であったのは間違いありません。
その後、作業療法士として臨床に出て経験を積むと臨床実習指導者になる場合があります。今はこの指導者教育も職能団体の研修制度などもあり昔とは違う研修体系もあります。
私が臨床実習指導者(スーパーバイザー)だった頃、おそらく学校数も過去最多で若手の療法士が最も増えた時代だったと思います。
私は「分かりません。教えて下さい」を全く受け入れない臨床指導者でした。俗に言う昔堅気な指導者です。
受け入れたのは「医学書のこの部分をここからここまで読んでも理解できませんでした」とか、「この文献が意味する効果を実際やってみたが上手く行きませんでした」などの努力の痕跡が見える質問しか答えませんでした。
それは努力のない者には何も生まれないし、臨床に出ればも苦しむことが容易に想定できたからです。
これは学校の勉強でもスポーツでも何でも同じことだと思います。出来なくて苦しむから「意味や価値」が生まれるのです。血のにじむような苦しんだ経験は重要です。
いじめられた経験でも心の病気でも貧乏した体験でも何でも決して無駄ではないのです。あなたやあなたの周囲にとって欠かせない財産になります。
さて、痙縮のリハには【 相反神経支配 】と【 クローヌス 】の機序の理解は避けられません。一般の方には全く馴染みのない言葉ですが、脳の内包という部位に損傷を受けるとそこを神経が経由しますので比較的出現しやすい嫌な症状になります。
視床を損傷すると【 感覚障害 】が出やすくなります。さらに問題なのが視床の直下にある【 視床下部 】という部位です。
人間の伝達経路には大きく2種類あり、1つは神経を介して末端まで指示を伝える。2つ目は内分泌(ホルモン)を使って指示を伝えるパターンです。その2つ目の経路も損傷している可能性もあります。
リンパ管を経由した免疫の仕組みも伝達経路になりますがここでは触れません。
さて、本題に戻りますが「相反神経支配」とは、動こうとする筋肉に対して「反対側の拮抗する筋肉」が存在し重要な役割を果たしている支配のことを言います。
例えば足首を背屈(上に向けること)しようとすると、前脛骨筋という脛にある筋肉が作用します。
この動きがスムーズに起こるためには、裏側のふくらはぎの「ヒラメ筋」と「腓腹筋」が緩むことで背屈が出来るようになります。その反対の動きもしかりです。
この仕組みが崩れると足をついた瞬間などに足首がガクガクと持続的に痙攣(痙性)します。脳が損傷した結果、ふくらはぎの筋群が緊張下になり、拮抗筋である筋はその緊張に耐えられない(作用しない)のでクローヌスが起きます。
これを反射の異常亢進と言います。筋肉には筋紡錘という制御装置がたくさん埋まっています。
腱に刺激が加わると筋紡錘が反応して脳へ「筋肉が伸ばされましたよ」と伝達しますが、脳が上手く返事が出来ずイレギュラーを起こします。
どこの場所・部位でも起きます。脳のダメージによりこの抑制機序が正常に働かない状態になるのです。
ここでその手の経験者は拮抗筋をどう利用するかも視野に入れます。拮抗筋に対する技術やアプローチによって今後の状態が変わってきますので、姿勢がとうとか、骨盤の位置、アライメントがどうかなどあまり気にしていません。
若手の療法士さんはおそらく緊張が高い場合、その状態を緩めようと考える人も多いかもしれません。
経験者は少しだけ違います。
痙性は緩めることもあれば利用することもあるのです。何もしなければ痙縮から拘縮(固まること)や短縮(筋肉そのものが短くなること)に移行します。
それを理解していないと在宅生活で本当に必要な装具などの調整や作成が出来ません。病院のようにバリアフリーではないのが退院後の現実です。いくら病院で動けても自宅では同じにはなりません。
在宅のリハビリを経験してから医療機関の臨床に向かう方が生活のし辛さ、家族の苦しみをよく理解出来るかもしれません。
退院前の在宅調査にいった程度で在宅を見通せたら天才です。それが出来れば誰も自宅生活が出来るようになりますし、軽介助でも介護負担なく過ごせる場合も増えます。
しかし、実際はそうは行かないことのほうが多いのが現実なのです。自宅は病院や施設ではないのですから。
私は在宅の現実を岡山県の「独立行政機構吉備高原医療センター」で臨床中に学びました。
臨床中に担当させて頂いた方の大部分が中枢系(脳・脊髄)損傷を受けた方でしたので、労災などの在宅復帰後のリアルを目の当たりにしてきました。
今日は他の作業療法士に上肢の肘の痙縮時の伸展手技と上肢帯コントロールを伝えました。痙縮を活かすには徒手的手技は欠かせません。拮抗筋に物療もありますが効果はやや弱めです。
痙縮状態の筋肉を無理に伸ばすことだけに意識すれば痛みを伴います。でも伸ばせないと拘縮に進展します。分離(動かせるようになること)なんて夢のまた夢です。
今日ご協力頂いた方は「上肢帯全域が今まで以上に楽になった」と喜んでくれました。
今回は脳卒中の徒手的アプローチと考え方と私の臨床家としての考え方を少し紹介しました。残念ながら技術までは動画を乗せられないので紹介出来ません。
前回のブログで「心の無い技術は意味がない」とお伝えしました。プロですから結果にこだわるのは当然です。
しかし、想いがあるからこそ「どうすればよいか」の壁にぶちあたるのです。だから技術が先ではないのです。
日々の努力もなく困った方と関わるほど失礼なことはありません。
冒頭の様に私はバイザー時代、多くの子を教えてきました。どんなに有名な大学を出ようが合否は「ここに気づけたか」それだけです。立派な臨床レポートよりも大切なことです。
今は各専門機関等で活躍してくれている子達ですが、その子たちが頑張る事で周りの臨床家にも伝わりお困りの方々の未来が明るくなることを願ってばかりです。
介護や発達のことでお困りのご家族はいつでもご連絡下さい。多面的に可能な限り対応させて頂きます。
話は変わりますが、【 アルプルの森 comichi 】に優しい面白いオーナーがいますから遊びに行ってみて下さい。私の家のガネーシャはここから来ました(^^♪。
本当に数年に1度しか会うこともない彼(幼馴染)ですが、宜しければ面白い場所なので一度は立ち寄ってみて下さい。地図を乗せておきます↓

