今日のあるくの内容の一部をアップします。今回は5人以下の小集団の作業活動グループです。他の活動グループや個別運動系もありますが、今回は作業活動を紹介します。男女問わず楽しんで作られています🎅。出来あがったものは持って帰って頂きます🎁。得意な職員さんがおり、教えるのがとても上手いです(^^♪。
なぜ作業活動をしているかというと、以下の意味があります。まず、作業活動を運動生理学的にご説明させて頂くと、後頭野の局在(指令部)で視覚認知し、頭頂葉右側で構成(形など)理解し、前頭葉の運動前野、運動野(運動の司令部)が発動し脳や脊髄の錐体路(神経のシナプス)を介し、そこにこれまで小脳が運動学習してきた高次脳・大脳基底核等の錐体外路系が協調し運動のアドバイスしながら末梢神経からインパルス(指令)が各筋肉に伝わり手先が思うように動きます。そして、作成しながら視覚や感覚を通して脳へのフィードバックを繰り返しながら、最終的に結果として作品が出来上がります。単純なようですごく複雑なことをしているんです。でも皆さん楽しく取り組みますし、そもそも出来ない方はいません。
その理由は、手先・指先・理解などに何らかの不安を抱える方にとっても、負荷や不安なく作成できる段階付けが工夫されているからです。何より楽しみつつ熱中されています。まず、これが一番大切です。しかも、訓練効果を狙い適切な枠や段階付けはリハビリ効果があります。この段階付けは神経の伝達系統を専門とする療法士がいないとデイサービス等では難しいでしょう。
必要に応じてパラレル(不特定集団)を変化させ、SST(ソーシャルスキルトレーニング)によるクライシス(不安の源)の理解と対応を深める目的で実施する場合もあります。意味のある作業を媒体として利用することは、心理機能に深く効果を与える場合もありますので、脳卒中グループなどで行う場合もあります。
身体・認知機能を中心に本当に悪くなってからご利用に至るケースも多く、可能であれば出来るだけ早めに手を打っておきたかったという状況も多々あるのが現実です。利用者は選択肢をどう選んだらよいか、医療との制度の枠組みを知りませんので、支援する方々が本当にその人の人生を左右しているなと感じます。
今日の利用者の感想は「ここに来てよかった、痛みがとれた。これで安心して夜寝れる」、「こういうふうに麻痺した手を動かしたらよかった。知って良かった。」、「手が上がるようになってきた」、「歩幅が小さくなりやすいけど対処する方法がわかった。歩幅をひろげて歩ける。」、「近くの人が使いたいと言っているけど、どうやったらいいの」などでした。、リハビリを提供し納得して頂いていることがありがたいと思う反面、まだまだお応え出来ていない課題もありますので、日々、私たち療法士は症状や障害との「勝負」の連続です。
久々、もと勤めていた「九州キリスト教社会福祉事業団特別養護老人ホームいずみの園」の「地域包括支援センターいずみ」と「居宅介護支援事業所いずみ」の介護支援専門員の方々にお会いしました。中には先輩もおり、元気そうで何よりでした。ブログを観て頂いている方もいるようでありがとうございます。今後も地域のために協力しあえればと思います。お邪魔でしたでしょうが、また邪魔しにお伺いさせて頂きます🙇

(作業活動の場面)
