いつも当ブログをご覧頂きありがとうございます。「リハケアあるくの作業療法士の岩﨑」です。今回は長文です。長いけど読んで頂けたら幸いです。
私が自宅で暮らし続けることにこだわる理由(在宅生活の延伸)を今からご説明します。
多くの方が家族と離れた生活はしたくないでしょう。しかし、迷惑をかけるのは分かっていても【家を守りたい】し【家から出たくない】のが本音です。
支援者もそれは分かっていますが、寄り添うにも【どうしたらよいか分からない】。だから方法を模索されます。
「病気があっても、障害があっても、子供や孫と少しでもいたい」、多少の認知症があっても可能であれば少しでも一緒に過ごしたいし、家族も介護してあげたいのです。
それは医療関係者や介護関係者自身も同じだと思います。自分の立場に置き換えれば誰にでも分かることです。自宅で暮らし続けるには、ただ座っているだけの場所では意味がありません。人間なので衰えます。
そういう過ごし方のサービスを受けているのであれば年齢・病状関係なく酷にも感じます。しっかりしている方あれば周囲の病気の方と接したりするのは将来に不安も感じ苦痛です。
誰でも将来の自分の姿を観たり感じたりするのは酷ではないですか?
重度の認知症を抱える方は不安を抱えながら【瞬間】を生きています。ジッとさせられれば物凄く不安でしょう。
自宅で生活を継続するためには、【それを本当に解決できる専門職の存在や力量】、【課題を解決できる環境】そして【足りない部分を補ってくれるサービス】が必要になります。
これは認知症の方に限らず、全ての障害や苦しみなどでお困りの方全てに共通することです。
ハードな部分はお金をかければおそらく誰でも真似できます。しかし以下に説明する【ソフトな部分】はどうあがいても真似出来ない部分になります。
それを知らずに事業化しても深刻な状態になるだけです。
人生最期の時間、【ベッドで寝たきりになり、身体は変形・拘縮し、自分で食事も難しくなり、身動きも取れない状態で延命した状態(廃用症候群)】を望みません。
それが3年も5年も続けばどうですか?正気でいられますか?施設生活は比較的長いですよ。
望まないのであれば、その解決には早期からの専門職による介入が必要です。フィットネスや整体で予防的に筋力を鍛えれば良い問題でもありません。
短期間で解決を謳う公的サービスもありますが、年を重ねるということは継続が必要です。医師等の医療職に尋ねると似通った回答になるかと思います。
解決出来ない場合は手術や投薬など適切な対処が必要でしょう。
そもそも若い人でも筋トレを止めれば筋力は落ちますし、ダイエットでも健康管理でも何でもそうです。誰にでも分かることです。
歳をとれば少しの怪我だって治りにくくなるし、身体の衰え自体を短期間で可逆させることは細胞学的に困難です。最期の日が来るということは日々衰えるということです。これを医療ではアポトーシスと呼びます。
だから良い状態には継続が重要なのです。
【この現実を直視し対応してきた介護保険に精通したリハ専門職】で、かつ実際に【それを回避できるリハ専門職】であれば容易に分かります。
昔、特養の生活相談員時代にお亡くなりになった方の話ですが、深夜だったので家族に連絡がつかず家までいって玄関を叩いて呼んだこともありました。
まー思い返せば色々ありましたね。土曜日にイレギュラーすると日曜は医療機関は休みですから、私は即座に対応します。様子見なんてしません。
思い返せばどれほどの方々を看取らさせて頂いたでしょうか。その都度家族の涙にも苦悩・苦心にも触れてきました。
【施設に預けた罪悪感】、【自宅で看取れなかった無念さ】などの幾度も心境と向き合ってきました。
私はいつも心臓が動いているうちにご家族に合わせたかったです。でも心臓がいつ止まるかは誰にも分かりません。医師は汗をかきながら家族が来るまでずーッと心臓マッサージをしていました。
残念ながらそういう現実を知るリハ職は市場にはほぼいません。というかこの県内では皆無でしょう。
そもそも【エンゼルケア】や【グリーフケア】なんてしたこともないでしょう。人の人生に触れてこその技術なので技術が先ではないのです。
心の無い技術に意味はありません。
お亡くなりになれば事前に取り決めた葬儀屋さんを呼びます。その際にご家族の意向を踏まえ葬儀屋さんと打ち合わせし、ご遺体が死後硬直する前に出来るだけ早く対応します。
それと同時に医師は死亡診断書を作成します。私たちは葬儀屋さんが来るまで待ちます。
葬儀屋さんが混んでいる場合はずーッと待ちます。ご遺体をどこに安置するか決まるまで動けません。
私がリハ職として一番気にかけたことは【最期の時のその人の姿(あり様)】です。
誰も変形したり拘縮している姿を見せたくはありません。だからリハやポジショニングは特に気にかけていました。そして元気な時の写真を出来るだけ多く残すこともしていました。
何もしなければ、拘縮した肘や膝が棺桶に接触する場合もあるかもしれません。その方が苦しんだ状態を誰も観たくはありません。
ご遺体を焼却し骨をみると人工関節やその方の苦労した人生が垣間見えます。
ある介護者さんに「良く自宅で観られましたね。よく頑張られましたね。普通は施設に入っていてもおかしくない状態なのに奥さんがいたから幸せだったと思いますよ」と声かけしたとき、その方の目の横から涙がツーっと流れ落ちました。
施設に入れたことやもう少し介護に頑張れたのではないか。家族も悩んでいるし苦しんでいるのです。
今日は【土曜の予防リハ】の日でした。定員枠一杯が続いていますが、皆さん「1週間に1度だけど待ち遠しい」と言って下さいます。客観的に15人が精一杯なのでその辺で受入れを控えています。すみません。
私が予防プラグラムを開始した理由はこういった施設経験からです。出来るだけ良い状態でいて欲しいのです。
色々な病気を抱えた方々や難しい病気を抱えた方がご利用されています。定員上の理由でお応え出来ない方もいらっしゃいますので大変申し訳なく思っております。
今日もリウマチの方が「腫れが減って痛みがなくなりました。医師からも続けて通いなさいと言われました」と言われていました。
その方には手のスプリント(装具)を準備し渡しました。「こんなバンド初めて」と喜ばれていました。
話は変わりますが、精神科病棟では閉鎖病棟(その中に隔離病棟)と開放病棟に分かれます。閉鎖病棟は専門的にクローズドと呼んでいますが、病状に様々な理由がある方が入院されています。
クローズドはクローズド(完全)とセミクローズド(やや完全)に分かれます。
開放病棟はオープンと呼んでいますが、パラレル(不特定多数とのコミュニケーションの場)な環境になります。
これを超えると屋外への開放が可能にもなります。実際の生活復帰が近くなるわけです。
認知症の医療は脳の影響や投薬の調整だけではりません。環境や血液の状態(ビタミンなど)も影響します。
私たち作業療法士は認知症の方に投薬での過鎮静(薬が効きすぎること)や精神状態の悪化を予防するために段階付けした心理・認知的な介入を行います。
色々な疾患に対応したホローアップが「リハケアあるく」でも行われます。男性ご利用者が多いのもそれが理由かもしれません。困ったら「リハケアあるく」と言われてきたと言われて来られた方もいます。
家族の心情や苦悩も充分察していますので、その対応策もケアマネ含め具体的に提示する場合もあります。普通の医療機関で行わない高次脳などの検査を行う場合もあります。検査資格がないと検査出来ない検査もあります。
平日の個別機能訓練では身体機能訓練もしっかり行います。昨今、神経促通機器BMIも市場に出始めましたね。まだ限られますが。
簡単に言うと促通反復療法といってニューロリハビリ(神経回復促進リハビリ)を脳のインパルス(電気)を拾いおこなう治療機器です。
電動義手などの原理に少し似ています。効果も出ているようです。
これは一部の手技経験を有する療法士が行う反復促通手技(神経促通認知療法)と似通った仕組みだと思いますが、手の拘縮などがあると難しかったり麻痺の度合いによっても療法士の技術的介入が不可欠だと思います。
昨今も半年かけて麻痺した手がグーパー出来たり、肘を曲げられたり、手を挙げて保持できるようになった方がいます。全く同じ原理です。
筋肉の微妙な収縮や反射(緊張)の状態、どの部分の分離(動かす必要がある部分)に徒手的技術が必要かの判断が必要ですので機器では難しい部分もあるかもしれません。
退院しても障害を諦めたくない人は多いしそれが本音です。前途したように医学的予測を超えて回復が観られる方もいらっしゃるのも事実です。
最期に、7月から土曜日の午後は発達が気になる子の 【作業療法士が行うサポート支援塾】 を行っていきます。1人あたり30分から1時間です。1カ月¥10,000+α、専門的な教材料になります。教材は¥5,000程度です。
医療による治療でもありませんしリハビリでもありません。ただ専門職が直接個別に支援するだけです。
市内では療育を行う専門職が少なく受入れキャパも少ないのが現状です。その為、部分的にサポートさせて頂くことになりました。
また、先日は中津脳神経外科病院のリハ部長さんと色々と話が出来ました。今後のことも踏まえて一定の各医療機関の統括レベルと将来を見据えたいと考えています。
それと一部の市議と高齢者支援の在り方の話し合いを持ちたいと考えています。近々行います。国も過疎化地域などを問題視していますので、不要なものと必要なものを話し合います。
【作業療法士が行うサポート支援塾】で何か気になる事がありましたらお問合せ下さい。7月から開始します。個別性を重視しますのでワンツーマンで刺激のない環境下で課題と向き合いながら、必要に応じてSTなどの介入を行います。集団では行いませんし、集団の中での個別でもありません。お困りならどうぞ。
また小さくフランチャイズを始めたい方はご相談下さい。高齢者ビジネスには時間的限界がありますが、専門性から私たちの事業には限界はありません。当方で学んでからビジネス化しますのでご安心下さい。支援も行います。
「リハケアあるく」
0979-64-9551
岩 﨑
