リハビリと全く関係ありませんが、私たち理学療法士や作業療法士は運動神経や筋肉などのその手のプロななので解説します。
お子さんやご自身が格闘技をされて成果が出ないと悩む方も多いのではないでしょうか。うちの子供たちも2台流派の極真におおよそ10年身を投じました。幸い、私たち親が療法士でしたので自分の身体を破壊させずに沢山のトロフィーや全日本大会(東京)にも幾度か出場することが出来ました。
まず気持ちは一番の素材になります。ですが気持ちは要素にしか過ぎません。やはり戦いが「好きか・嫌いか」です。それはどんなことにも共通するものだと思います。
パンチ力は速度×重さで表現されますが、当てる位置、そして当てるための技術に比例します。腰を据え、体幹の回旋力を用いて相手の嫌がるところに打ち込めるか。その際に速度×重さで一撃必殺が発生します。とても単純なのです。いくら筋力を鍛えても一撃にならないのは、身体の回旋力で嫌がる部分を打ち抜いていないからです。相手だって鍛えてますし打たれ慣れています。でもいざ手合わせをすると、すぐに差を理解できるのが組手です。大胸筋とハムストリング(大腿)、ひらめ筋(ふくろはぎ)で床反力(床の反発力)を最大限に利用できると思います。
胴回し回転蹴り、バックスピンなど大技は沢山ありますがまずは突きです。私は医療職なので一番気にしていたのも突きです。素手でミットを打つと拳から流血する場合があります。拳が出来上がっていれば大丈夫なのですが、大体流血します。そうなると一番の懸念事項は感染症です。自分の拳も流血し相手の血に触れれば、万が一前の相手が感染症を持っていれば針刺し事故と同じで肝炎でもHIVでも感染のリスクが高まります。だからサポーターは最低限の必須のアイテムです。C型肝炎ならばインターフェロン治療などがありますが、現代医療ではそれ以外は一生感染症を抱えないといけません。医療職の方は安易に想定できることです。
最期に技です。相手への間合いの入りの速度です。前蹴りまでに相手にガード位置に対して迷いを与えるフェイクと前蹴りに到達するまでの速さ(入り込み)です。上段回し蹴りよりも勝ちやすいでしょう。ステップ力の速さに依存し、蹴りが相手に見えない位置から繰り出させれることです。横蹴りも見えない位置から繰り出されるからヒットするのであって見えない位置、つまり相手が自分の脚を観ていない瞬間を察知出来ないとヒットしません。それでも十字ガードされるのであれば速度が足りていません。
最後にガードは90度肘を曲げ耳を隠すと上段蹴りを受けられます。前方は十字ガード、蹴りはさばきですが、次の攻撃を予測した上での動きになります。下手に手でさばくとフェイントに間に合いません。下がってもよいので、技をとるために上段膝横蹴り、立て蹴りは接近戦で高確率にヒットしますが相手の伸長によってはタイミングが物を言います。
格闘技は礼に始まり礼に終わります。感謝を忘れない、親は付き合いアドバイスが出来れば充分です。今回は要望がありましたので、鍛える筋力、技を簡単に的確に伝えました。持久力は無理ない範囲で試合にMAXで対応出来得る時間を鍛えれば良いだけです。
大切なことは好きであっても無傷ではありません。後遺症を残さないことを優先させてあげて下さい。脊髄に傷が入るとシャレになりません。
